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ヌカとルミ(さかさまのシャツの従姉)
超短篇歌物語「ヌカとルミ」は“一話” から始まっていますが、どこから読んでもいいし、すべて読む必要もありません。
20100508
二十三話
近所の家具屋に行くと、九十一段ベッドを売っていた。
なぜ九十一段なのか店員に訊ねたら、法律で定められている上限なのだそうだ。
「それ以上の高さになると、この国では誰も売ることができないんですよ」
そんな豆知識を披露しつつ、店員はまぶしそうにベッドを見上げた。
つられて私も見上げる。すると最上段から、子猿のような男が必死に手を振っているのが見えた。
店長なのだという。
三〇三号室はベッドのある頭蓋骨だと思ってください 消灯します
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歌物語=短歌+物語。
作・我妻俊樹
http://iddy.jp/profile/agtm/
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