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ヌカとルミ(さかさまのシャツの従姉)
超短篇歌物語「ヌカとルミ」は“一話” から始まっていますが、どこから読んでもいいし、すべて読む必要もありません。
20100508
二十四話
乗り物といっても、ぼくたちには大した数はない。
エレベーターを入れる? 入れても二十にも満たないだろう。
だったら行けるところまで徒歩で行くほうがいい。
乗り物に乗ると、目的地がぼくらを目がけてくる。
ぼくらは閉じ込められていて、それをよけることができない。正面からそれに激突する。
見つからないように距離を詰めるには、だから、乗り物はふさわしくないのだ。
本当は、徒歩もひとつの乗り物なのだけれど。
それが正しいバスと信じて座るなら窓の曇りに息をかさねて
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歌物語=短歌+物語。
作・我妻俊樹
http://iddy.jp/profile/agtm/
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